毎日着用する腕時計に、いつの間にか増えていく小傷。特に鏡面仕上げのステンレスケースやブレスレットは、わずかな傷でも目立ってしまいます。
「専門店に研磨を頼むと1〜2万円もかかる…」
「でも、このまま傷だらけの時計を着け続けるのは嫌だ」
そんな悩みを抱える時計愛好家の方に朗報です。実は、わずか2,000円の道具で、自宅でプロレベルに近い研磨ができる方法があります。
本記事では、Amazonで購入できる研磨剤「サンエーパール」を使った、初心者でもできる腕時計の傷消し・鏡面仕上げ復活術を、実際の作業工程とともに徹底解説します。
腕時計の傷が目立つ原因と対処法
なぜ時計は傷つきやすいのか?
日常生活での傷の原因:
- デスクワーク時の机との接触
- ドアノブや壁への擦れ
- バッグやベルトとの摩擦
- 着脱時の不注意
特に鏡面仕上げ(ポリッシュ仕上げ)のケースやブレスレットは、光沢が美しい反面、傷が非常に目立ちやすい特徴があります。
専門店研磨の相場と問題点
| サービス | 価格相場 | 納期 |
|---|---|---|
| 外装研磨(ケース+ブレス) | ¥10,000〜¥20,000 | 2〜4週間 |
| 風防研磨 | ¥5,000〜¥10,000 | 1〜2週間 |
| オーバーホール込み | ¥30,000〜¥50,000+ | 1〜2ヶ月 |
問題点:
- 費用が高額
- 時計を手放す期間が長い
- 何度も依頼すると元の厚みが失われる
自宅研磨のメリット・デメリット
✅ メリット
💰 圧倒的なコストパフォーマンス
初期投資約2,000円で、何度でも研磨可能。
⏱️ いつでも手軽に
思い立ったときに30分程度で作業完了。
🔧 自分でメンテナンスする楽しさ
愛用の時計を自分の手で蘇らせる達成感。
📚 知識と技術の習得
一度覚えれば、全ての時計に応用可能。
⚠️ デメリット・注意点
失敗のリスク
力の入れすぎや研磨ムラが発生する可能性。
プロレベルには届かない
専門店の工業研磨機には及ばない。
時計の価値への影響
高級ブランド時計は、自己研磨により資産価値が下がる場合あり。
重要な注意事項:
- ヴィンテージ時計や高級時計は専門店推奨
- 初めての方は安価な時計で練習を
- 自己責任での作業となります
必要な道具一覧|Amazonで揃う3点セット
- サンエーパール(購入時 999円)https://amzn.to/45U13sW

- セーム革(購入時 480円)https://amzn.to/3Lkm758

- 金磨きクロス(購入時 577円)https://amzn.to/4qm6jhc

① サンエーパール研磨剤(¥680程度)
商品リンク: Amazonで見る
特徴:
- 微粒子研磨剤で傷消しに最適
- ステンレス、プラスチック、樹脂に対応
- 大容量でコスパ抜群
- プラ風防の磨きにも使用可能
用途:
- 腕時計のケース・ブレスレット
- プラスチック風防
- シルバーアクセサリー
- スマートフォンの画面傷(※自己責任)
② セーム革(¥1,076程度)
商品リンク: Amazonで見る
特徴:
- 研磨剤を均一に塗布できる柔らかさ
- 傷をつけずに磨ける
- 洗って繰り返し使用可能
なぜセーム革?
普通の布やティッシュでは研磨剤が均等に伸びず、かえって傷をつける可能性があります。セーム革は柔らかく、時計の曲面にもフィットするため、研磨作業に最適です。
③ 金磨きクロス(¥300程度)
商品リンク: Amazonで見る
特徴:
- 仕上げの艶出しに最適
- 研磨剤の拭き取りと同時に輝きアップ
- 黒い汚れがよく取れる
使用タイミング:
- 研磨後の仕上げ拭き
- 日常の簡易メンテナンス(週1回程度)
合計金額: 約¥2,056
専門店研磨(¥10,000〜¥20,000)と比較して、約1/5〜1/10のコストで揃います。
実践!腕時計研磨の手順【写真付き解説】
準備する時計

今回研磨する時計:キャサリンハムネット ブレスレットウォッチ
選んだ理由:
- 鏡面仕上げで傷が分かりやすい
- ステンレス素材の研磨練習に最適
- 実際に販売予定の商品

近づいて見ると、かなり目立つ擦り傷が複数確認できます。見る角度によっては光の反射で特に目立ちます。
STEP 1:作業環境の準備
必要なもの:
- サンエーパール
- セーム革
- 金磨きクロス
- ティッシュペーパー
- 作業用マット(時計を傷つけないため)
作業場所:
- 明るい照明の下
- 傷の状態がよく見える環境
- 汚れても良い作業台
STEP 2:サンエーパールでの研磨作業


手順:
- サンエーパールの蓋を開ける
回転式の蓋を開けると、中には白いクリーム状の研磨剤がたっぷり入っています。 - セーム革に研磨剤を取る

少量(小豆粒大)をセーム革に取ります。多すぎると研磨ムラの原因に。 - 傷のある部分を磨く
- 力を入れすぎない(軽く撫でる程度)
- 円を描くように磨く
- 同じ場所ばかり磨かない(ムラ防止)
- 傷の方向に沿って磨く
- 作業時間の目安
今回は約15分間磨きました。
傷の深さにより調整してください。
重要ポイント:
- 焦らず地道に磨く
- 5分おきに状態を確認
- 深い傷は複数回に分けて
STEP 3:研磨剤の拭き取り
手順:
- ティッシュで拭き取る
研磨後、ケースやブレスレットに残ったサンエーパールのクリームをティッシュで優しく拭き取ります。 - 隙間の研磨剤も除去
ブレスレットの隙間やリューズ周りは、爪楊枝や綿棒で丁寧に除去。
STEP 4:金磨きクロスで仕上げ
手順:
- 時計全体を拭き上げる
金磨きクロスで、ケース、ブレスレット、風防を丁寧に拭きます。 - 黒い汚れが取れる
クロスに黒い汚れがたくさん付着します。これは酸化した金属汚れです。 - 最終チェック
光にかざして、研磨ムラや残った傷がないか確認。
STEP 5:完成!Before / After


作業時間: 約30分
結果: 目立っていた傷が大幅に軽減され、鏡面の輝きが復活しました!
研磨できる素材・できない素材
✅ 研磨可能な素材
| 素材 | サンエーパール対応 | 注意点 |
|---|---|---|
| ステンレススチール | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最適 |
| プラスチック風防 | ⭐⭐⭐⭐ | 軽く磨く |
| アクリル風防 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 傷消しに最適 |
| チタン | ⭐⭐⭐ | 慎重に |
| ゴールドメッキ | ⭐⭐ | メッキ剥がれ注意 |
❌ 研磨できない・推奨しない素材
| 素材 | 理由 |
|---|---|
| サファイアクリスタル風防 | 硬すぎて研磨不可 |
| セラミックベゼル | 専用工具が必要 |
| PVDコーティング | コーティングが剥がれる |
| カーボン素材 | 表面処理が損なわれる |
| ソリッドゴールド | 金を削りすぎるリスク |
部位別研磨のコツ
ケース側面
磨き方:
- 縦方向の傷は縦方向に磨く
- エッジ部分は特に慎重に
- 防水パッキンに研磨剤が入らないよう注意
ブレスレット
磨き方:
- コマを一つずつ丁寧に
- 隙間の汚れもしっかり除去
- バネ棒部分は避ける
ベゼル
磨き方:
- 回転ベゼルは外してから(可能であれば)
- 数字やマーカーの溝に研磨剤が残らないよう注意
風防(プラスチック/アクリルのみ)
磨き方:
- 円を描くように優しく
- 力を入れすぎない
- 最後に金磨きクロスで仕上げ
注意: サファイアクリスタルは研磨不可
よくある失敗と対処法
失敗①:研磨ムラができた
原因: 力の入れ方が不均等
対処法: 再度全体を均一に磨き直す
失敗②:かえって傷が増えた
原因: 研磨剤に砂埃が混入
対処法: 清潔な環境で作業、セーム革をこまめに洗う
失敗③:メッキが剥がれた
原因: 強く磨きすぎた
対処法: メッキ製品は金磨きクロスのみ使用推奨
失敗④:隙間に研磨剤が残った
原因: 拭き取り不足
対処法: 爪楊枝、綿棒、エアダスターで除去
日常メンテナンスのすすめ
週1回:金磨きクロスで拭く
効果:
- 小傷がつく前に汚れを除去
- 常に輝きをキープ
- 研磨頻度を減らせる
月1回:全体チェック
確認ポイント:
- 気になる傷の有無
- ブレスレットの緩み
- バックルの動作
半年〜1年:本格研磨
傷が目立ってきたら、サンエーパールでの研磨を実施。
サンエーパール以外の選択肢
ピカール液
特徴: 液体タイプの研磨剤
メリット: 伸びが良い
デメリット: 液だれしやすい
ハイドリッチ
特徴: プロも使用する研磨剤
メリット: 仕上がりが綺麗
デメリット: 価格が高め
自動車用コンパウンド
特徴: 番手が豊富
注意: 時計には粗すぎる場合あり
結論: 初心者にはサンエーパールが最適。扱いやすく、失敗しにくい。
こんな時計におすすめ
✅ 自己研磨に向いている時計
- カジュアルウォッチ
- 1〜3万円程度の価格帯
- ステンレス製
- デイリーユース時計
- オマージュウォッチ
❌ 専門店推奨の時計
- 高級ブランド時計(ロレックス、オメガなど)
- ヴィンテージ時計
- 限定モデル
- 資産価値のある時計
- PVDコーティング時計
プロに頼むべきケース
以下の場合は、専門店への依頼を推奨します:
- 深い打痕:研磨剤では消せない
- 風防の深い傷:サファイアクリスタルは研磨不可
- 高級ブランド時計:資産価値を守るため
- ケース全体の再研磨:専用工具が必要
- 防水性能の維持:研磨後の防水テスト必須
購入リンク
必要な道具3点セット
合計: 約¥2,056
まとめ
腕時計の傷を自宅で磨く方法をご紹介しました。
記事のポイント
✨ 必要な道具は3点で約2,000円
✨ 作業時間は約30分
✨ 専門店研磨の1/5〜1/10のコスト
✨ 初心者でもできる簡単作業
✨ 繰り返し使えてコスパ抜群
最後に
道具さえ揃えば、誰でも簡単に時計を綺麗にできます。お気に入りの時計だからこそ、見た目のメンテナンスも自分で行う――それが、時計愛好家の醍醐味の一つではないでしょうか。
ただし、高級時計やヴィンテージ時計は専門店への依頼を推奨します。自己責任での作業となりますので、まずは安価な時計で練習してから、大切な時計に挑戦してください。
ぜひ、この週末にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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